
乳癌の手術後の症状として、よくあるものとしては「腕や肩の運動障害」「手術部位の皮膚の知覚障害」「脇の下に水分が溜まる」「腕が浮腫む」といったものがあります。
まず「腕や肩の運動障害」についてですが、乳房温存術のほうが乳房切除術よりも障害の度合いが軽く済むというのが一般的です。
運動障害や肩の痛みといった症状を後に残さないようにするためには、手術直後からのリハビリテーションが大切になります。
退院後も根気良くリハビリテーションを継続することによって、ほとんど元の状態に戻りますので、希望を持って頑張りましょう。
次の「手術部位の皮膚の知覚障害」とは、手術後に「手術部位」もしくは「脇の下付近」の知覚が消失するというものです。
この知覚障害は時間と共に徐々に回復していくものですが、ある程度の知覚低下は残存する可能性があります。
しかし、最近では知覚神経を温存する乳癌手術が行なわれており、これによって予後はかなり良くなっている傾向にあるようです。
3つ目の「脇の下に水が溜まる」という症状は、リンパ液が脇の下に貯留されることによって起こるものです。
退院後、週に1~2回の通院をし「リンパ液を抜く」処置を受けることで徐々に回復していきますので心配はいりません。
最後の「腕が浮腫む」という症状は、リンパ液の循環が悪くなることによって起こるものです。
現在行なわれている乳癌の手術では、昔ほどひどい浮腫みは生じなくなりましたが、ごく軽度の浮腫みが2割ほどの患者さん達に見受けられます。
リハビリテーションを根気良く受けるほか、日常的にも腕を高めの位置に保持するなどの方法をとることによって、徐々に改善されていきます。
また、マッサージをしたり、腕の浮腫み専用のストッキングやバンテージ(腕カバー)を使用したりすることも効果的です。
なお、乳癌の手術で「腋窩リンパ節の郭清と除去」を行なった場合には、免疫力の低下が起こるため、感染症に注意が必要です。
発生頻度はごく稀ですが、手や指及び腕にケガをしないよう気をつけましょう。
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