
皆さんご存知の通り、乳癌とは乳房にできるガンのことを言いますが、もっと具体的に、乳房のどこにできるか知っていますか?
実は、乳癌とは、乳房の中でも母乳を作る「乳腺」にできるガンのことを言うのです。
乳癌の原因は、まだはっきりと解明されたわけではないものの、女性ホルモンの1種である「エストロゲン」の分泌と深い関わりがあるのではないかと言われています。
エストロゲンとは、卵巣や副腎、腹部脂肪などから分泌される女性ホルモンで、主に乳房の細胞分裂を促進させる作用があります。
つまり、乳房にガン細胞が発生した場合でも、エストロゲンによってガン細胞の細胞分裂が促され、増殖していくというわけです。
ところで、乳癌の種類は「非湿潤癌」「湿潤癌」そして「パジェット病」という3つの種 類に大別されます。
まず1つ目の「非湿潤癌」とは、ガン細胞が乳管(乳頭のすぐ奥にある、母乳の通り道となる器官)や小葉(乳管の上部にある、腺房の集まり)の範囲内に留まっているものをさします。
乳癌の中でももっとも初期の状態ですので、この時期に治療を開始すれば9割は完治すると言われています。
2つ目の「湿潤癌」とは、ガン細胞が乳管や小葉を包んでいる基底膜を通過して外に出た状態のものをさします。
この状態まで進行すると、他の臓器への転移の可能性も出てきますので、長期にわたる治療を覚悟する必要があります。
なお、乳癌患者のうち、約8割がこの「湿潤癌」であるとのことです。
3つ目の「パジェット病」とは非湿潤癌の一種ですが、乳管が開口している乳頭に達し、湿疹のような状態になっているものを言います。
パジェット病が発生すると、乳頭は赤くなり、炎症を起こします。
他のガンと違って目に見える病気のため発見もしやすいのですが、ただの皮膚炎と思い込んで病院へ行くのが遅れるケースが多くあるようです。
病院へ行っても、確定診断には生検が必要になるほど判定が難しいものですので、素人判断はせず「あれっ?」と思ったらすぐにお医者さんへ相談しましょう。
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